お義母さんの涙

モモコ

2007年06月19日 14:30

2週間前、お義母さんの弟さんが亡くなられた。



あまりにも急な知らせだった。



お義母さんが嫁いで、大婆ちゃん(お義母さんの実母)と暮らすようになってから



その弟さんは、お義母さんを頼りに、田舎から出てきていた。



独身の頃はお義母さんが身の回りの世話していたのだ。



私の知っている限り、弟さんは姉であるお義母さんに



すごーく甘えていたし、困らせていたり、迷惑をかけていたり・・・・・・



嫁いだまなしは、嫁の私も少々困惑していた。



(どう対処していいのかの困惑だけなんで、実際迷惑は被っていないんですが)



その弟さんが亡くなったのだ。



日頃から、その弟さんに関して、怒ってばかりのお義母さんだったが



その日は違った。



土曜日私は人とのお付き合いで、食事に出かけていた。



もちろん子供はお義母さんに預けていた。



夕方に連絡を受けたので、



「帰るわー」と言ったモモコ



「帰ってこんでいいよ、帰ってきて欲しくなったら電話するから」とお義母さん



「????・・・・・大丈夫?」とモモコ



「もう今更どうしようもないし、今日は何もないから、帰ってこんでも良い」とお義母さん



気になりながら、食事をして一次会で帰ろうと思っていた。



ウチの家系は、何か問題が起こると、優先順位がきまる。



私の実家では、考えられないことなのだが、急を有せない限り


1番は対外関係を優先する。


つまりおつきあい・・・・さすがは自営業!


サラリーマン育ちのモモコには慣れるまではまだまだ時間がかかりそうだが、


そうしないと怒られる勢いだ・・・



9時ごろ帰宅して、お義母さん宅へ



「お義母さんごめんなぁー大丈夫?」とモモコ



「あぁ今電話しようと思っててんよ・・・・何か頭が痛くなってきたから」とお義母さん



「あんた、途中で帰ってきたんか?みなさん気ぃ悪くしてはらへんかったか?」と気丈なお義母さん



「大丈夫やで、切りのいい所で帰ってきたから。」ごめんやでーと思うモモコ



そうかぁーと言いながら、泣き出したお義母さん



「あの子な・・・・死んでもうてな、一人でな・・・・・・」と私に一生懸命話をしてくるお義母さん



話を、うん・・・うん・・・と聞いている内に、ボロボロと涙がこぼれて止まらなかった。



そんな私に、お義母さんも話しながら、ボロボロと涙がこぼれてきた。



この8年間お義母さんとは、その弟さんの事で一緒に悩んだり、対処してきたりした。



お義母さんにとっては、良かったのか悪かったのか?



なんせ一緒にいるのが、この私なので、私にしか話する人がいなかったのだ。



嫁に弱みを見せたくない!っていうお姑さんなら、きっと話はしてくれなかっただろう。



私に話をしてくれるお義母さんの気持ちを汲んで、



私なりに、一生懸命一緒に考えて、悩んできたのだ。



身体の小さいお義母さんが、さらに小さく見える毎日です。



元気になってまた私に、何か言ってくるのを待つ毎日です。

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