お義母さんと呼びたくて

先日、例のごとくお義母さんとお義父さんは旅行へ行かれました。

が、今回の旅行に出かけるのは、ちょっと気が引けるお義母さん・・・

なぜなら明治の女つまり大婆ちゃんのことが心配だったらしい。

｢そんなん私におまかせあれ～・・・・｣とモモコ

昼間は仕事があるので、様子は見れないけど・・・・

早朝と仕事に出る前、帰宅時、就寝前に様子を見に行きました。

3時ごろから義妹が来てくれているらしいので、安心安心・・・

1日目早朝は大婆ちゃん起きて、玄関先でネギを摘んでました。

仕事に出かける前は、ユラユラ機械に乗ってました。

（うーん恐るべし、大婆ちゃん、すさまじい回復力である。）

その日の夕方

｢心臓がえぐられる様に痛んでな・・・・人ってこないな風に死んでいくんやと思った｣と義妹に話したらしい。

義妹が心配して電話をくれました。

なので心配だった私は深夜覗きに行きました。

そーっと鍵を開け

ドアを音がたたないように閉め

ヌキアシ、サシアシ・・・・

（だって驚いてそれこそ、心臓が・・・・なんて事になったら）

大婆ちゃんの部屋の前で深呼吸

覗くと・・・・・・・・・・・・・・

顔全体にタオルをぐるぐる巻いている人が横たわってます。



ベッドに駆け寄ると、一応布団が上下にゆっくり動いている。

（息してるやん・・・・ヨカッタァ）

また、ヌキアシサシアシで戻ったモモコであった。

次の朝いつもどおり、ユラユラ機械に載っていた大婆ちゃんでした。

（やはり、恐るべし明治の女・・・もうええって？）

夕方、無事に旅行から戻ったお義母さん。

｢アンター心配かけましたなぁ・・・・大婆ちゃんしんどかったみたいでなぁ、ごめんなぁ｣とお義母さん

｢そんな事ないよぉ・・・何もしてへんもん｣とモモコ（そう、深夜人様のお家に潜り込むという探検をしただけである）

｢悪かったなぁ、なんか気がひけてなぁ・・・・これほんの気持ちのお土産やけど｣とお義母さん

お義母さんが渡してくれた箱は、なんだか寿司盛り合わせのような入れ物だった。

（イェーイ今日は寿司だぜぇー）と小躍りしたモモコ

｢いただきマース｣

開けてびっくり・・・・・・・・・・・・・・・

サバのバッテラが二切れ、サラダ巻きが1本

後は食べた形跡が残っているだけである。



これは・・・・これは・・・・・残りもんやろー

無言で夕飯を作り始めたモモコであった。